シューマン 交響的練習曲Op.13
(演奏時間は演奏順序にかかわらず初版のエチュード、遺作変奏の順。また文中ではVar.は遺作変奏を表す。)
- バルト(EMI<89>)(遺作変奏付き)(1:36/1:26/3:21/1:27/0:55/1:09/0:48/1:08/2:50/0:38/1:14/2:42/7:10//2:02/2:31/1:28/3:09/0:56)◎-○ ジャケット
正統的というよりはかなり個性的な演奏。一言で言えば内向的ロマンティシズム路線とでも言える。
夢見るような、あるいは霞がかかったような陰影のあるタッチと微妙なアゴーギクを駆使してたっぷりと歌うが、あまり楽天的にならず、ちょっと影を引きずるようなところがある。
技術的にはやや明晰性に欠けるところもあるが、そのキッチリしすぎていないことが却ってシューマン的な幻想性や詩情につながっているのかもしれない。
緩徐変奏では弱音を主体にして陰々滅々と内にこもるよう(ちょっと不健康な感じ)だが、Etude VIやVII等の急速変奏では溜まった力を解放するなど、変奏間でのメリハリがあるが、それに加えて変奏間のつながりをかなり重視しているように見える。
最初のテーマは陰鬱とした足取りで始まり、最後のフィナーレは大団円で終わる。その間に山あり谷ありのドラマがあって、聴き終えたときはなにか長編小説を読んだような気分になる。
そのドラマの一翼を担う遺作変奏の入れ方もよく考えられている。
遺作はEtude IとIIの間にVar.3を、IIIとIVの間にVar.1を、IXとXの間にVar.4を、Xの途中にVar.5を、XIとXIIの間にVar.2を入れているのだが、特にVar.5をEtude Xの中間部の形で入れる(しかも通例に反してfで始める)というのは、実はシューマンも初版時にはそのように計画していたこともあったらしいが、ハッとするような美しさがある。
まさにこの場所!という感じで、シューマンがこの案を捨てたはつくづくもったいないと思うが、この盤でそれを堪能できる。
また当初の案と言えばフィナーレで改訂版でなく初版を使っているのもうれしいところ(Etude Iでも)。
この終曲はいかにもシューマン的な執拗なパターンの繰り返しがあって単調になりがちなので、初版にあった走句は変化を付ける意味で非常によい薬味になる(と思うのだが、これを弾く人は少ない)。
Etude XIとフィナーレの間に遺作を入れるというのも、XIからフィナーレへの流れというか結きつきが強いだけに冒険であると思うが、結構いける。
(Etude XIとVar.2は類似性があり、またVar.2が元は終曲として作られたという可能性を指摘する人もあり、まったくおかしなことではないだろう。)
遺作は安易に(?)まとめて順番通りにどこかに挿入する人が多いが、入れるのならこのように自分の音楽センスを世に問うくらいの意気込みというか覚悟で考えてほしいと、個人的には思わないでもない。
正直言って癖があり、好悪を分ける演奏だと思うが、独自の世界を作っており、個人的には一番魅力を感じる。
- ルガンスキー(Vanguard<94>)(Var.3を除く遺作変奏付き)(1:36/1:15/2:04/1:14/0:56/1:01/0:47/1:09/2:18/0:46/1:13/2:52/6:08//1:37/2:13//1:12/2:14)○
純粋に技術的な面では一番上かもしれない。
キレがあって明晰。かなり余裕がありながら羽目をはずしたり下品になることなく、あくまでクール。
たとえば難曲のEtude IXをここまで余裕を持って弾いた例はあまりないのではないか。
またフィナーレのスピード感と屈託の無さは、これのどこがエチュードなの?と言ってるようで、憎らしいまでに楽々と弾いている。
しかし、その技術的充実が音楽的充実にあまり結びついていないのがちょっと悲しいところ。
ありあまる技巧を持ちながら、それを極限まで使い切っていないというか、踏み込みが浅いというか、聴いていて感激が少ない。
そもそもこの曲はエチュードとは言え、Etude IIIやIXなどを除けばたとえばショパンのエチュードやブラームスのパガニーニ変奏曲と違って純粋に技巧的な面白さに富んでいるとは言えない(弾くのは大変だが聴くとあまり難しそうに聞こえない)ので、単に技術的に完璧に弾けるだけでは個人的には満足できない。
むしろ変奏曲の面を重視して、シューマンらしいファンタジーを感じさせる演奏の方が魅力を感じる。
その昔、音楽学校のある教師が同窓のポゴレリチとプレトニョフを評して「ポゴレリチの肉体とプレトニョフの頭脳を合体させられたら、史上類を見ないピアニストになるのだが…」と言ったという話があるそうだが、それに倣えば、「ルガンスキーのメカニックと(たとえば)リフシッツの音楽性を合体させられたら…」と思ってしまう。
なお遺作はEtude VIIとVIIIの間にVar.4と5を、Etude VIIIとIXの間にVar.1と2を入れている。どうせならVar.3も入れては、と思うものの、いい場所が見つからなかったのなら無理に全部入れる必要もないだろう。
- キーシン(Revelation<89>L)(遺作変奏付き)(1:30/1:00/1:41/0:49/0:51/0:34/0:54/0:36/1:41/0:36/0:39/1:58/5:32//0:44/2:17/1:52/2:11/1:45)○
ライヴらしく熱っぽく勢いのある演奏。全体的に速めのテンポでキレがよく、ダイナミック。
表現に自由さ、自発性が感じられ、若い頃のキーシンらしい張りのあるタッチで一気呵成に持っていく感じ。
そのため律儀に繰り返しをすべて行うのではなく、流れを重視して適当にはしょっている。
(最近は楽譜に忠実ということで特にスタジオ録音では繰り返しを省略することを罪悪視するかのような風潮があるが、適当に省略することもセンスの見せ所だと思う。)
ただ、打鍵に勢いがあり深々とよく響くのはよいが、思い余ってやや乱暴に聞こえるところもある(Etude I、フィナーレなど)。
またミスが結構散見されるのが惜しい。
この1年後に録音されたカーネギーホールライブ(RCA)はこのような傷はないが、多少イキの良さが減った気がしないでもない。
なお遺作はEtude IとIIの間にVar.1を、VIとVIIの間にVar.4と5を、VIIとVIIIの間にVar.3を、IXとXの間にVar.2を入れている。
- ペライア(CBS<76>)(遺作変奏付き)(1:24/1:19/1:20/1:21/0:59/1:24/1:01/1:09/2:14/0:40/1:22/2:19/5:54//1:31/2:20/1:10/2:07/1:39)○
例によって派手さはないが、技術的にきわめて安定。特にタッチの安定感が魅力。
トリルなどの装飾音も丁寧。特にフィナーレで頻出する前打音の処理がきちっとしているのが気持ちがいい(ここは曖昧になる人が結構多い)。
丁寧すぎてもたつくところもない。
ただペライア得意の粒の揃ったタッチを見せる場所がこの曲ではあまりないのが残念なところ。
逆に不得意とする(?)ぶ厚い和音が多いためか、やや音ヌケが悪くこじんまりとした印象を受ける。
表現の起伏やダイナミズムといったものは少なく、あまり声高にならない。
スタティックな魅力というところだが、スタティック過ぎてたとえばEtude IVでは右手と左手に交互に付くsfがほとんど無視されているのが残念。
繰り返しを適宜省略しているのは(特にフィナーレで省略しているのは)悪くない。
遺作は途中に入れずにフィナーレのあとにまとめて置いている(ただし初出時は途中に挿入していた)が、そのときVar.2とVar.4の順序を入れ替えている。この遺作が端正でなかなかよい(こちらの方が本変奏より魅力的かも)。
- レーゼル(Berlin classics<79>)(遺作変奏付き)(1:27/1:09/3:09/1:18/1:06/1:21/1:01/1:14/2:24/0:40/1:17/2:55/6:25//1:38/2:21/1:25/2:56/2:30)○
模範的演奏タイプ。技術的には流麗という感じではないが、まずまず安定しており、解釈的にも正統的。真面目。
偏見かもしれないが、いかにもドイツ的な強固な構築性が感じられる。ただ幻想性やロマン的詩情はそれほどでもない。
神経質なところがなく、淀まない。音色が健康的でそこらへんはバルトと対照的。
フィナーレの和音も力強く芯があって輪郭がくっきりしているのが気持ちいい。
(この盤の魅力はこの充実したピアノの響きにあると言ってもよいかも。)
アクセントの付け方など、強弱緩急のツボを心得ているという感じ。
ただEtude IVはややテンポが遅く、Etude VIIはあまり器用な感じではない。Etude IXももう少し軽快さがあってもよい。
なお遺作はEtude VとVIの間に順番通りまとめて挿入している。
(個人的にはこのように順番通りにまとめて入れるやり方はあまり好きではない。遺作は変奏間のつながりがもうひとつに思えるので。)
- ポリーニ(DG<84>)(遺作変奏付き)(1:21/1:16/2:54/1:11/0:54/1:12/0:53/1:10/1:49/0:39/1:17/1:34/6:50//1:33/1:45/1:03/2:16/2:21)○-△
これもレーゼル盤と同様、正統的、模範的でかつ技術的にずっと上なのだが、例によって(ポリーニの癖なのか)強音での音切れが悪いというか音が延びがちで、だらしなく聞こえるところがあるのが惜しい。(たとえばフィナーレの最初のアウフタクトの音がスタカートに聞こえない。)
それを補って余りあるような超絶的な技巧を見せつけてくれればよいのだが、70年代の録音に見せたような、聴くものを唖然とさせるような冷徹さ、峻厳さはやや影をひそめ、あくまで優等生路線をとっているように感じられる(思えばこの頃から彼の芸風の変化が現れ始めたのかも)。
ただしEtude VIII, XIや遺作Var.2,4,5のような緩徐変奏での、素っ気無いほどのテンポの速さ、粘りの無さはらしさが出ており、いわゆる「聴かせる」演奏をするタイプでないポリーニとしては悪くない。
また初版を使っているのも買える。が、バルトに比べるとあっさり弾いているためかそれほどコクは感じられないかも。
遺作はレーゼルと同様Etude VとVIの間に順番通りまとめて挿入。
- ポゴレリチ(DG<82>)(遺作変奏なし)(2:01/1:10/4:17/1:15/0:54/1:07/0:50/1:13/3:24/0:37/1:13/3:38/5:42)○-△
ポゴレリチらしい、卓越した技巧と周到に計算されたデフォルメが融合した演奏。
主題は超スローかつ消え入りそうな弱音で始まる。
Etude I(ここだけ初版使用)ではアーティキュレーション指定を無視。
Etude IIは再び失速しそうに遅い。
その後も遅い曲はより遅くといった感じで、速い曲との差が激しい。
急速曲での技巧のキレもすばらしいが、たとえばルガンスキーがサラリとあっさり弾くのに比べ、ポゴレリチはかなりエグさを感じる。
Etude IIIの(スピードほどそれほどでもないが)右手のpでのアルペジオの精妙さ、Etude VIのスピードとキレなど相当なもの。
1音たりとも疎かにしないような研ぎ澄まされたタッチで、恐ろしいまでの完成度の高さがある。
ただしEtude IXはポゴレリチのテクニックをもってしてもやや苦しいかなと思わせないでもない。
全体として、他盤では絶対聴けない超個性的秀演(怪演?)であることは間違いないと思うが、聴き手に緊張を強い、聴いていてちょっと疲れる。
もう少しホッとするところや自由な精神の飛翔があればよいと思うのは贅沢かな。
- コルトー(Biddulph<29>)(遺作変奏付き)(1:19/0:48/1:32/0:50/0:54/0:36/0:34/0:44/1:19/0:39/0:35/1:41/6:05//0:45/1:48/0:39/1:26/1:20)○-△
ふっと立ち止まるようなアゴーギクや内声の響かせ方など、音楽センスが光る。
Etude IIではバスの響きが充実していて印象的。
Var.4やEtude XIでの比較的速いテンポでの歌い方、Var.2の最初のソプラノとバスの対話なども実に上手い。
Etude Xでの左手の雄弁さなども聴きどころ。
繰り返しも適当に省略しているのがよい。
ただEtude VIは左手がよく聞こえずちょっと別の曲のように聞こえる。
全体的に、これで音がよくてかつ技術的な緻密さ、完成度の高さがあれば1つの理想的な演奏と言えるだろう。
遺作はEtude IとIIの間にVar.1を、VとVIの間にVar.4を、VIIとVIIIの間にVar.2と5を、IXとXの間にVar.3を入れている。
- フェルツマン(CBS<87>L)(Var.3を除く遺作変奏付き)(1:39/1:18/3:06/1:16/0:59/1:20/0:54/1:10/2:59/0:36/1:12/3:03/6:50//1:44/2:52//4:22/3:13)○-△
一言で言えばロマンチック路線だが、変に個性的にならずに模範的と言えるかも。歌い方が自然で堂に入っている。スケールもなかなか大きい。
緩徐変奏ではたっぷりと歌うし、左手の強調の仕方などもセンスを感じさせる。
遺作はVar.3以外をEtude VIIIとIXの間に順番通りに挿入しているが、Var.2,4,5のような抒情的な曲が並ぶと(しかも遅めのテンポで繰り返しあり)さすがに聴いている方の集中を持続するのは大変かも(コンサート会場ならよいだろうが)。
ライヴだが傷は少なく、Etude IXなどは素晴らしい出来。ただしフィナーレはちょっと力が入り過ぎという気がしないでもない。また前打音がもうひとつクリアでないのも惜しいところ。
- P.グレインジャー(Biddulph<28>)(遺作変奏なし)(1:19/1:15/1:45/1:19/0:45/1:17/0:50/1:19/1:45/0:44/0:43/1:42/5:47)△-○
非常にオーソドックス。
技術的にも名人芸という感じではなく、手堅くまとめている。
難所ではテンポ設定を落としてでもきちんと弾くなど意外と丁寧。それでもEtude VIは快速なテンポでなかなか聞かせる。
(今は作曲家としての方が有名なグレインジャーだが結構な腕前を持っていたことがわかる。)
アゴーギクなどセンスもあるが、少し大げさなルバートやアラルガンドなど、やや時代を感じさせるところもある。
おおらかさがあって悪い演奏ではないと思うが、音の悪さを補うだけの魅力があるかといわれると少し考えてしまう。
- リヒテル(Olympia<71>)(遺作変奏付き)(1:32/1:05/2:36/1:10/1:01/1:05/0:53/1:12/2:27/0:49/1:10/2:22/6:06//1:36/2:09/1:28/2:42/2:39)△-○
主題の弾き方などなかなかセンスがあるし、音楽性は感じさせるのだが、表情付けがダイナミック過ぎるというか攻撃的でやや乱暴に聞こえる。
緩徐部分は叙情的なのだが。Etude VIIなども迫力はあるが荒っぽい。
録音が悪いのか、あるいは音色をあまり気にしていないのか、ピアノの音もあまり魅力的でない。強打が金属的で耳につく。
特にフィナーレは(もともと脳天気な音楽とは言え)音があまりに脳天気過ぎる感じがする。もう少し美しく響かせるように気を使えないものか。
もともとリヒテルは自然な勢いや即興性を大事にするタイプであって、私とソリが合わないところがあり、公平に言えば、演奏がどうのこうのと言うより、聴き手との相性のミスマッチなのかもしれない。
なお遺作はEtude VとVIの間に順番通りまとめて挿入。
あと細かいことだが、意図的なものなのかあるいは編集上のミスなのか、遺作のVar.1とVar.2の間にやたら間がある。ちょっと不自然。
- S.ヴラダー(Naxos<88>)(遺作変奏付き)(1:33/1:10/3:04/1:12/0:51/1:07/0:52/1:08/2:51/0:41/1:09/2:49/5:49//1:31/2:13/1:11/2:59/3:41)△-○
端正路線よりはロマンチック路線。
緩徐変奏ではたっぷりと歌うし、急速変奏などでは思い切りピアノを鳴らす。
表情付けが大きいが、多少大仰な感じもする。また語り口が単調というか常套的で、もう少し(知的な)工夫や小細工があってもよいと思う。
細部の仕上げにこだわるというよりは、全体の雰囲気を重視するタイプ。
技術的にも悪くないが、Etude IXはスピード感がもうひとつ。
遺作はEtude IIとIIIの間にVar.1と2を、VとVIの間にVar.3を、VIとVIIの間にVar.4を、IXとXの間にVar.5を挿入。
- ティボーデ(Decca<94>)(遺作変奏付き)(1:28/1:08/3:22/1:11/1:03/1:12/0:56/1:05/2:41/0:37/1:12/2:46/6:22//1:52/1:47/1:42/3:02/2:53)△-○
技術的には高いレベルにあるが、表現に面白みが少ない。良く言えば中庸の美徳、悪く言えば個性に欠ける。技巧的にはルガンスキーの方が突き抜けているし、表現の方では(特に緩徐変奏で)微妙な変化や機微のようなものが無さ過ぎる。
彼は「コクよりキレ」なタイプなだけに、そのキレがもうひとつ飛び抜けていないと、平凡な演奏になりがちである。
フィナーレがイマイチでテンポが速めな割に何かリズムが寸詰まりのような感じする。
遺作は途中に挿入せず後ろに置いている。
未記入盤
- アムラン(Hyperion<99>)(1:45/1:05/3:14/1:23/0:58/1:05/0:51/1:04/2:56/0:39/1:13/2:35/6:16)
- マツーエフ(Sacrambow<98>)(1:43/1:10/2:57/1:13/0:57/1:15/0:49/0:47/2:23/0:35/0:41/2:49/5:38/////2:48/1:34)
- W.ハース(MDG<73>)(1:21/1:07/3:18/1:16/0:58/1:13/0:55/1:05/2:48/0:43/1:14/2:13/6:05)
- チェトゥーエフ(Triton<2001>)(1:38/1:12/2:55/1:11/1:00/1:11/0:56/1:17/2:43/0:38/1:22/2:46/5:50///2:06//3:42/2:24)
- プレトニョフ(DG<2003>)
- グレムザー(Naxos<2002>)(1:41/1:15/3:39/1:14/0:58/1:25/0:48/1:12/2:51/0:40/1:19/3:05/6:22//1:39/2:34/1:33/3:35/3:20)
- 鈴木弘尚(Harmony<2005>)
- シュミット=レオナルディ(Brilliant<2006>)(ブログ記事)
- ロマノフスキ(Decca<2005>)(ブログ記事)
(おまけ)
上記の盤を含めて、少し調べたところでは遺作の挿入方法には以下のようなヴァリエーションがある(算用数字が遺作変奏)。
- T-I-II-III-IV-V-1-2-3-4-5-VI-VII-VIII-IX-X-XI-XII: リヒテル、レーゼル、ポリーニ、舘野泉
- T-I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII-IX-1-2-3-4-5-X-XI-XII: アシュケナージ<66>、ワイセンベルク、田部京子
- T-I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII-IX-X-1-2-3-4-5-XI-XII: 伊藤恵
- T-I-II-III-1-2-3-IV-V-VI-VII-VIII-4-5-IX-X-XI-XII: アシュケナージ<84>
- T-I-1-II-III-IV-V-4-VI-VII-2-5-VIII-IX-3-X-XI-XII: コルトー、Mohovich、シュミット=レオナルディ
- T-I-1-II-III-IV-V-VI-4-5-VII-3-VIII-IX-2-X-XI-XII: キーシン
- T-I-3-II-III-IV-V-4-VI-VII-2-5-VIII-IX-1-X-XI-XII: ペライア(初出時)
- T-I-3-II-III-1-IV-V-VI-VII-VIII-IX-4-X-5-(X)-XI-2-XII: バルト
- T-I-II-1-2-III-IV-V-3-VI-4-VII-VIII-IX-5-X-XI-XII: ヴラダー
- T-3-I-1-2-II-III-IV-V-4-VI-VII-VIII-IX-5-X-XI-XII: ブレンデル<90>
- T-I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII-1-2-4-5-IX-X-XI-XII: フェルツマン
- T-I-II-III-IV-V-VI-VII-4-5-VIII-1-2-IX-X-XI-XII: ルガンスキー
- T-I-II-III-IV-V-VI-4-5-VII-VIII-IX-X-XI-XII: マツーエフ
- T-I-II-III-IV-V-2-VI-VII-4-5-VIII-IX-X-XI-XII: チェトゥーエフ
- T-I-1-II-III-IV-V-4-VI-VII-3-2-VIII-IX-5-X-XI-XII: グレムザー
- T-I-II-III-1-IV-V-4-2-5-VI-VII-VIII-IX-X-3-XI-XII: 鈴木弘尚
- T-I-1-II-III-IV-V-2-3-4-VI-VII-VIII-IX-X-XI-5-XII: ロマノフスキ
この中ではやはりバルトのものが異彩を放つが、テーマの直後にVar.3を挿入するというブレンデルのものもかなり大胆。
なおIXとXの間にかためて入れるのはシャーマー版の編集者H.シャーマーが薦める方法(5-Xのつながりを重視)。
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