ロッシーニ/リスト 「ウィリアム・テル」序曲S.552
- チュウ(HMF<92>)(12:55)○ ジャケット
録音のせいかかなり乾いた音で、コクというか豊かな響きにちょっと欠ける。中間のAllegroの部分(嵐の描写?)もトレモロがややおとなしめでちょっと物足りない気もするが、後半(有名な部分)は聴いた中では技術的に一番まともに弾けている感じ。それでも少し安定感に欠け満足はいかないが。
- デュシャーブル(EMI<94>)(12:11)△
音符に少し変更を加えていて(演奏者の弁によれば、後半部分では「テンポを保つために」アクロバット的な音を多少省略しているそうである)、アレっと思う部分もなくはない。それでも後半部分は苦しさが感じられるというか、怪しいところがあるのがややつらい。中間のAllegroの部分はメリハリがあってよい。
- ゲキチ(Naxos<96>)(12:43)△
中間のAllegroの部分はテンポを揺らしたり強弱の幅をとったり、かなり身振りの大きい表現をしている。後半部分は健闘はしているが、音がちゃんと出ていなかったりしてやっぱり辛いところが結構ある。あと、ルバートでごまかすというかテンポの揺れも目立つ。こういう真面目な(パラフレーズでないトランスクリプション系の)編曲物は原曲通りインテンポを保って欲しいものである。
- キリアン(Dabringhaus und Grimm<91>)(12:41)×
前半はまずまずだが、後半はかなり苦しいというか聞いていてつらくなる。弾くのがやっとという感じ。「お疲れさま」と言いたくなる。
- リベッタ(Agora<97>)(14:39)×
中間部のAllegroがかなりのスローテンポにもかかわらず、重音のトレモロが甚だ心許ない。この先大丈夫かと不安になるが、その後半はでも健闘した方か。ただテンポは揺れ、音も安定感に欠ける。
未記入盤
- ウェイクフィールド(Symposium<90>)(12:20)
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