私の好きなピアニストのタイプ

inserted by FC2 system (以下は主にレコード(CD)でピアノの演奏を聴くときの話です。 生で聴くときやピアノ以外の楽器ではまた少し違ってきます。)

私の好きなピアニストを思いつくままに挙げると、グレン・グールドは別格として、

スティーブン・ハフ、ニコライ・デミジェンコ、オリ・ムストネン、ツィモン・バルト、ギャリック・オールソン、フレデリック・チュウ、ミハイル・プレトニョフ、セルゲイ・タラソフ、マルク=アンドレ・アムラン、ニコライ・ルガンスキー、ベルント・グレムザー、ケマル・ゲキチ、ニコライ・ペトロフ、ジャン=イヴ・ティボーデ、ウラディーミル・オフチニコフ、フランソワ・デュシャーブル、ルイ・ロルティ、ピアーズ・レーン、('50-60年代の)アレクシス・ワイセンベルク、('60-70年代の)マウリツィオ・ポリーニ、('80年代の)イーヴォ・ポゴレリチ、('70年代の)ミシェル・ベロフ、('70年代の)高橋悠治、…
といったところでしょうか(もちろんそのすべての演奏が好きというわけではありません)。 一言でいうと、技巧派、テクニシャンタイプでしょうか。 ヴィルトゥオーゾタイプとはちょっと違います。ヴィルトゥオーゾというと、ちょっと下品というか、「芸人」というイメージがありますが、それよりもっと現代的というか、クールというか、緻密で精巧な技巧の持ち主、それでいて一癖あるというか、どこか他の人と違うような個性を見せるようなタイプです。 あまりに健康的・正統的、あるいは大家然としたピアニスト(ブレンデル、アシュケナージなど)にはあまり興味をひかれません。(キーシンなどもだんだんこのタイプになっていきそいうで、個人的には残念です。) アルゲリッチのような、いわゆる「パッション」豊かなタイプ、あるいはスルタノフのような爆走系・体育会系(頭より先に指が動く?)ようなタイプもあまり好きではありません(生で聴くときはこういう演奏もいいと思いますが)。 レコードで繰り返し聴く場合には、もっと理知的・分析的、あるいは多少人工的なところがあっても細部まで推敲・計算された演奏をするタイプの方が好きです。 (「人工美の極致」みたいな演奏、好きです。)

まとめると、技巧が優れ、かつ知的好奇心を刺激してくれるような演奏をするピアニストが好みです。 [CD聴き比べ][HOME] inserted by FC2 system